
茨城県日立市にある大甕神社(おおみかじんじゃ)は、「最強のお守りがある」「縁切りのパワースポット」として注目を集める神社です。社伝によれば創祀は皇紀元年(紀元前660年)と伝わり、日本最古級の歴史を誇ります。鹿島・香取の二神でも平定できなかった星神・甕星香々背男(みかぼしかがせお)を、倭文神・武葉槌命(しとりのかみ・たけはづちのみこと)**が宿魂石に封じたという神話が伝わり、古くから「星を鎮めた地」として崇敬を集めてきました。
映画『君の名は。Another Side:Earthbound』にも登場し、強力な厄除けと開運の御守「甕星守」や「金の開運守」などが話題に。神秘的な山上の社殿と、古代信仰を今に伝える磐座の霊気を体感できる、大甕神社の魅力を紹介します。
大甕神社は日本神話の星神・甕星香々背男を祀る社

茨城県日立市に鎮座する大甕(おおみか)神社は、古代の神話と深く結びついた由緒ある神社です。創祀の年代は詳らかではありませんが、社伝によれば皇紀元年(紀元前660年)と伝わります。実に日本建国と同時期とも言われる歴史を誇る、非常に古い神社です。
神話によると、かつて鹿島神(武甕槌神)と香取神(経津主神)の二柱が国土を平定する際、甕星香々背男(みかぼし・かがせお)と呼ばれる星の神だけは征服できなかったといいます。
その時、代わって登場したのが倭文神・武葉槌命(たけはつちのみこと)。この神が大甕に赴き、星神の荒ぶる霊を宿魂石(しゅくこんせき)に封じたと伝えられています。
以後、この地の人々は国家の安寧と国土開発の守護神として武葉槌命を祀り続けました。
江戸時代の元禄八年(1695年)には、藩命により現在の磐座(宿魂石)の上に社殿を移し、現在の姿に至ります。大甕山上に鎮座する古宮の地は、今もなお神秘的な気配に満ち、まさに「星を鎮めた聖地」として信仰を集めています。
映画『君の名は。Another Side:Earthbound』で脚光を浴びた聖地
大甕神社は、小説『君の名は。Another Side:Earthbound』に登場したことで全国的に知られるようになりました。作中では、星と運命をめぐる象徴的な場所として描かれ、神秘的な雰囲気が多くの読者・ファンの心を惹きつけました。神社を訪れれば、作品の世界観を感じられる“現実の聖地”としての魅力にも触れることができます。
甕星香々背男を封じた「甕星守」 ― 強力な厄除けと開運の御守
大甕神社で特に人気が高いのが、甕星守(みかぼしまもり)です。これは、星神・甕星香々背男の荒魂を封じた宿魂石を内符として納めた御守で、夜の世界を支配する強力な力で悪運を祓い、運気を切り開くといわれています。その力の強さから、“縁切り”の御守としても知られ、悪縁や災厄を断ち切りたい人に人気です。
また、金の開運守も有名です。これは、武葉槌命が“金の靴で岩を蹴り飛ばした”という故事に由来するもので、邪気を祓い、輝くような運勢を切り開く御守として信仰を集めています。
その他にも、水晶腕輪守や久志御玉(くしみたま)など、心身を清め、運を呼び込むお守りが多数授与されています。それぞれが星や大地のエネルギーを宿すとされ、スピリチュアルな観点からも非常に人気です。
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大甕神社の見どころと参拝の魅力

境内は緑に包まれ、宿魂石が鎮まる本殿は大甕山の中腹に位置します。石段を登る途中、自然の力に触れながら心を静める時間はまさに浄化の参道。岩の上に鎮まる社殿は、古代信仰の原点ともいえる磐座信仰を今に伝え、訪れる人々を神聖な空気で包みます。
また、参拝後に授与所でお守りを手に入れるのも楽しみの一つです。星神にまつわる御守を手にすることで、自身の中の迷いや不安を払い、新しいスタートを切るきっかけを得られるといわれています。
大甕神社へのアクセス情報

- 所在地:茨城県日立市大みか町6丁目16-1
 - アクセス:JR常磐線「大甕駅」から徒歩約15分、またはタクシーで約5分
常磐道日立南太田インターより国道6号線を北に約10分 - 駐車場:あり(無料)
 
まとめ ― 星神を鎮めた地で、新しい自分に出会う
大甕神社は、星を鎮めた神話の地であり、運命を切り開く力を授かる場所です。甕星香々背男の力を封じた宿魂石、そして倭文神武葉槌命の加護――それらが重なり合うこの地には、他の神社にはない圧倒的な霊気が宿っています。
悪縁を断ち、良縁を招き、運を輝かせたい方にとって、大甕神社はまさに「最強のパワースポット」と呼ぶにふさわしい聖地です。
											
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	
																	