兵庫県神戸市の東六甲に位置する金鳥山。その中腹、保久良山頂に鎮座するのが「保久良神社(ほくらじんじゃ)」です。都市の喧騒から離れ、自然のエネルギーに包まれるような神秘的な空間がここには広がっています。
保久良神社とは?
保久良神社(ほくらじんじゃ)は、兵庫県神戸市の東六甲・金鳥山の中腹、保久良山頂に鎮座する神社で、須佐之男命・大歳御祖命・大国主命・椎根津彦命を祀っています。境内からは弥生時代の土器が出土し、古代祭祀の場であったことを示す磐座や磐鏡が現存しています。自然に囲まれた静かな境内は、古来より霊験あらたかな場所とされ、近年ではゼロ磁場の体感や、超古代文明「カタカムナ」伝承の地としても注目を集めています。
古代から続く聖地、保久良神社とは
保久良神社は、須佐之男神(スサノオノミコト)、大歳御祖神(オオトシミオヤノカミ)、大国主命(オオクニヌシノミコト)、椎根津彦命(シイネツヒコノミコト)を祭神として祀る神社です。社殿は金鳥山の中腹、標高200メートルほどの保久良山に位置し、眼下には大阪湾が一望できる絶景が広がります。
境内一帯からは、弥生時代の土器や石器が出土しており、古代人による祭祀が行われていた痕跡が今もなお残っています。特に「磐座(いわくら)」や「磐鏡(いわかがみ)」と呼ばれる自然石の祭祀遺構は、信仰の深さを物語っています。
カタカムナの聖地・金鳥山の謎
金鳥山は、超古代文明「カタカムナ」の文献が発見された場所としても知られています。このカタカムナとは、物理学者であり電気技術者でもあった楢崎皐月(ならさきさつき)氏が、戦後まもなく金鳥山で出会った人物から得た文書に基づいて提唱した概念です。そこにはカタカナに似た神秘的な文字が記されており、楢崎氏はそれを解読し、宇宙や生命の根源に関わるエネルギー構造を記したものだと考えました。
学術的にはこの文献の信憑性には否定的な見方が強く、いわゆる「偽史」と分類されることが多いのですが、スピリチュアルの世界ではこの文献の持つ波動や文字の造形が「強いエネルギーを持つ」として多くの信奉者を集めています。保久良神社自体がこの文献の発見場所であるとはされていませんが、金鳥山一帯は“カタカムナの聖地”として特別な意味を持っています。
参考:カタカムナとは?カタカムナウタヒ 第5首~第7首の意味
カタカムナとは?カタカムナウタヒ 第5首~第7首の意味
ゼロ磁場を体感するパワースポット
金鳥山・保久良神社周辺では、「ゼロ磁場」体験を語る人も増えています。ゼロ磁場とは、地球のN極とS極のエネルギーがぶつかり合い、磁力が相殺される場所とされ、長野県の分杭峠などが有名ですが、この神社の周囲でも「頭がすっきりした」「身体が軽くなった」「不思議と前向きな気持ちになれる」といった体感が報告されています。
スピリチュアルブロガーの「いこころ」さんも自身の体験記の中で、保久良神社を訪れた際に、磁石がくるくると不規則に回転し出したことや、エネルギーの渦のような感覚を感じたと綴っています。これが科学的に説明できるかどうかはさておき、「何かを感じる場所」であることは、実際に訪れた人々の声が物語っています。ただし、ゼロ磁場についての科学的根拠は乏しいので注意しましょう。
参考:ゼロ磁場とは?うつも治るという効果を過信する危険性(パワースポットの手引き)
自然と歴史、そして未知の力を感じる旅
金鳥山・保久良神社は、ハイキングコースとしても人気があり、途中には自然豊かな遊歩道や展望スポットが点在しています。神社までの道のりを歩くことで、心と体が整っていくような感覚を覚える方も少なくありません。
都市部からのアクセスもよく、阪急岡本駅やJR摂津本山駅から徒歩でアクセス可能です。登りはやや急ですが、20〜30分ほどで到着できる距離にあり、ちょっとしたスピリチュアルトリップには最適の場所です。
感じることを楽しむゼロ磁場の聖地へ
学術的な裏付けがすべてではない。実際に足を運び、空気に触れ、静寂の中で自分と向き合うことでしか感じられない何かが、金鳥山・保久良神社には確かに存在します。カタカムナという超古代の叡智、古代祭祀の痕跡、そしてゼロ磁場の不思議な感覚——これらが交差するこの場所は、「見えないものにこそ力がある」と信じるあなたに、特別な体験をもたらしてくれるはずです。