
栃木県日光市の華厳の滝は、日本三名瀑のひとつに数えられる高さ97メートルの大滝。四季折々に姿を変える絶景はもちろん、名前の由来や歴史、ちょっとスリリングな心霊エピソードまで、旅の会話を盛り上げる豆知識も豊富です。日光東照宮からのアクセスや駐車場情報も押さえて、観光をより充実させましょう。
日本三名瀑のひとつ、華厳の滝とは
華厳の滝(けごんのたき)は、栃木県日光市・中禅寺湖の水が高さ97メートルの断崖から一気に落下する壮大な滝です。和歌山県の那智の滝、茨城県の袋田の滝と並び、日本三名瀑に数えられています。滝つぼの近くまでエレベーターで下りられる観瀑台があり、間近で見る水しぶきと轟音は迫力満点。季節ごとに表情が変わり、新緑や紅葉、冬の氷瀑など一年中楽しめます。
日本三名瀑とは?
日本三名瀑(にほんさんめいばく)とは、日本を代表する三つの名瀑を指し、一般的に和歌山県の那智の滝、栃木県日光市の華厳の滝、茨城県大子町の袋田の滝をいいます。その美しさや規模、歴史的背景から広く知られ、観光名所として多くの人に親しまれています。
華厳の滝の歴史と名前の由来
華厳の滝の名は、平安時代にこの地を訪れた僧・勝道上人が、仏教経典「華厳経」にちなんで名付けたと伝えられます。日光開山の歴史とも深く関わり、古くから修験道や信仰の対象としても知られてきました。
東照宮から華厳の滝へのアクセス
日光東照宮から華厳の滝までは車で約40分、東武バスで約45分(中禅寺温泉行きに乗車、「中禅寺温泉」バス停下車、徒歩約5分)です。東照宮観光とセットで訪れるルートは、日光観光の定番コースのひとつです。
車でのアクセスと駐車場情報
華厳の滝周辺には複数の有料駐車場があります。料金は普通車1回あたり300〜500円程度が相場。滝の入口に近い駐車場ほど便利ですが、紅葉シーズンや連休には満車になりやすいので早めの到着がおすすめです。
華厳の滝の豆知識で旅の会話が盛り上がる!
落差97メートルの迫力
エレベーターで下った観瀑台からは、落下する水が滝つぼに激突し、水煙を上げる様子を間近に体感できます。水量は季節や天候によって大きく変化し、豪雨後や雪解けの時期は特に迫力があります。
華厳の滝には季節ごとの絶景
春 | 雪解け水で水量が増え、勢いある滝に |
夏 | 新緑の中に白い水流が映える |
秋 | 紅葉とのコントラストが美しい |
冬 | 滝の一部が凍る「氷瀑」が見られることも |
心霊現象や悲しい歴史
華厳の滝は景勝地として有名である一方、昭和初期から自殺の名所としても知られており、とくに昭和5年の「高等学校生集団投身事件」以降、心霊スポットとして語られることもあります。死亡者数は公式記録としては公表されていませんが、戦後から現在までに相当数の事例があったとされ、現地には慰霊碑も建てられています。こうした背景から、夜間や霧の濃い日は不思議な体験談が語られることもあります。
華厳の滝は荘厳さと話題性を兼ね備えた滝
華厳の滝は、日光の大自然がつくり出した荘厳な絶景スポットであり、歴史や逸話、時には心霊談義まで、旅の話題を豊かにしてくれる場所です。日光東照宮と組み合わせて訪れれば、自然と歴史、そして少しスリリングな豆知識まで味わえる充実の観光ルートになります。