ギザの大スフィンクスの謎を解明の旅 地下施設や隠し通路の伝説

ギザの大スフィンクスへのアクセスは、カイロのタフリール西ターミナルから997番のバスに乗り約1時間でスフィンクス側入口近くのバス停前で下車です。

カイロのタフリール西やラムセス駅から出ているミニバスではピラミッド入口まで約40分です。カイロからメトロ電車2号線でギザ駅まで向かい、地下鉄を出たところでギザ駅を出て右側の下の道路がアフラーム通りです。歩道橋を渡って反対側から、ピラミッド行きのミニバスで約30分です。

エジプト観光の定番となっている、ギザのピラミッドおよび大スフィンクスの謎を知って、エジプト旅行を奥深くするための観光ガイドです。

ギザのスフィンクスは一枚岩からの彫り出した世界最大の像

全長73.5m全高20m全幅6mのギザのスフィンクスは一枚岩からの彫り出しとしては世界最大の像です。 紀元前2500年ごろ、第四王朝カフラーの命により、第2ピラミッドと共に作られたとされていました。実際には頭の部分だけ、別の場所から運ばれてきた硬質石灰岩で造られており、完全な一枚岩ではないそうです。スフィンクスは石灰岩の丘を彫り下げたもので、四角い窪地の中に位置しています。窪地を作る際に切り出された石灰岩は、スフィンクスの傍の神殿を建造する石材として使われています。フィンクスは、畏怖の父の名を持ちます。

スフィンクスの本当の名前はシュセプ・アンク(生きている像)

スフィンクスの名はギリシャ語からきていて、もとはシュセプ・アンク(生きている像)といい、この言葉がギリシャ調に訛ったものがスフィンクスです。

シュセプ・アンクとはギザのピラミッド前にあるスフィンクスの固有名詞でしたが、同様の姿をした守護者たちの総称になっていったようです。

頭部が人間の男性、体がライオン

スフィンクスは、頭部が人間の男性、体がライオンという姿で、王のカツラと現在は大英博物館に保管されている髭は砂の中から発見されました。鼻は異教徒達によって崩されたとする説が強くなっています。

ギザのスフィンクスはピラミッドより古い説

スフィンクスはエジプトだけではなく、メソポタミア神話やギリシャ神話にも登場しますが、現在のギザのスフィンクスはピラミッドが作られるより以前にすでにそこに存在していたとする説が強くなってきています。スフィンクスの元々の名前シュセプ・アンクのシェプスは姿という意味を持ち、アンクは復活や再生の神のアンク神の像に由来するのではないかとする説があります。スフィンクスは太陽神を表わしていて、その後ピラミッドや神殿が作られそれらを守る守護神となっていったことになります。

スフィンクスにある隠し通路や地下施設の謎

ギザの大スフィンクス

朝は4本足、昼は2本足、夕方には3本足になる動物はと謎をかけ、答えることができなければ食べてしまったという伝説があるスフィンクスから、1926年に塞がれた通路が大改修工事の時に発見されました。その後、スフィンクスに隠し通路があるのではないかという疑問は、場所を明記した記録の類が一切なにもなかったために、一向に解ける進展はありませんでした。1994年に補修工事に当たっていた人物が通路を進み行けるところまで行って見ましたが、それから先は積み上げられた石に行く手を阻まれたそうです。

霊能力者の説によるとスフィンクスの右手の下に隠し通路の入り口があり、本体を超えて更にナイル川の方向に延びていて、スフィンクスとナイル川のちょうど中間にある地下施設が存在すると唱えられています。スフィンクスのわずかな隙間から青白い光が漏れ出てくるのを目撃したという警備兵の話や内部でドリルを使った作業をしていた人物が、ダイヤモンドよりも固い鉱物を見つけたという話もあり、スフィンクスはまだまだ多くの謎に包まれています。