ギリシャ・アテネ・アクロポリス(Acropolis of Athens)の観光ガイド・旅行口コミ
「高い丘の上の都市」を意味するアクロポリス。その名の通り、ギリシャの首都アテネの市街地を見下ろせる、海抜150mの丘に紀元前5世紀のベリクレス時代に建設された神殿の遺跡です。1987年に世界遺産(文化遺産)に認定されています。
モナスティラキ駅からアクロポリスへは徒歩!飲料は必需品!/アテネ
最寄り駅とされるモナスティラキ駅からその姿を見ると、すぐ近くに在るかのような存在感。ですが、「高い丘の上の都市」そう楽々とはいかないようです。アクロポリス入口までたどり着ける交通機関は無いようです。ひたすらなだらかな坂を歩くか馬車(有料)を利用するか、思案所です。アテネはヨーロッパの中でも南に位置しているので夏はかなりの暑さになるようで、アクロポリスまでの道中を考えるとミネラルウオーターなどの飲料は必須アイテムです。地形や天文学的な方位から見て神聖な場所とされているこの場所に造られたアクロポリス。古代アテネの黄金期を垣間見る事が出来る遺跡で古代の人々の暮らしに思いを巡らせて見ては。
アクロポリス・パルテノン神殿は古代建築を代表する傑作で古代ギリシャの建築を現代に伝える重要な建造物/アテネ
アクロポリスと聞いて、はて?と思われる方もパルテノン神殿と聞けば耳にしたことが有りますね。アテネの守護神、女神アテーナーを祀った神殿です。曲線と曲面を組み合わせたという設計は、古代建築を代表する傑作で古代ギリシャの建築を現代に伝える重要な建造物です。アクロポリスの修復工事はこのパルテノン神殿の修復を最大のテーマとされ、1975年に始まったようです。古代の人々が15年の歳月を要して造られたとされるパルテノン神殿。
パルテノン神殿の横に建てられているエレクティオン神殿/アテネ
パルテノン神殿の横に建てられているエレクティオン神殿です。この女人像はカリアティードという、古代ギリシャ建築で梁を支える柱の役目を果たす女人像柱です。パルテノン神殿はギリシャ神話の女神アテーナーを祀った神殿ですがエレクティオン神殿は海神ポセイドンやケクロプス王など複数を祀った神殿です。この6体のカリアティードですが、どうやらレプリカだそうです。1体は19世紀に取外され現在はロンドンの大英博物館に有るそうで、残りの5体は現地であるアクロポリス博物館で見る事が出来るようです。
アクロポリス麓の南に建てられたディオニソス劇場でギリシャの優れた喜劇や悲劇が生まれた
アクロポリス麓の南に建てられたディオニソス劇場です。丘の斜面を利用している大型の野外劇場で一万七千人も収容できたようです。当初は木製だったようなのですが、紀元前4世紀ごろに大理石で再建され現在に至るようです。古代では豊穣と葡萄酒そして演劇の神ディオニソスに捧げる祭りの開催地で、劇作家達にとっては作品を競う格好の劇場になったようです。前方の席は当時の権力者達が座ったと思われる貴賓席。流石に造りが他の席とは違いますね。ここで古代のギリシャの優れた数々の喜劇や悲劇が生まれたのですね。
イロド・アティコス音楽堂は遺跡なのに現在もコンサートやオペラなどが開催される
アクロポリスの麓、南西にあるのはイロド・アティコス音楽堂です。遺跡なのに現在もコンサートやオペラなどが開催されるとの事。ギリシャでは夏にめったに雨が降らないそうでギリシャ観光のハイシーズンだそうです。その気候おかげで6月から9月はいろいろな芸術の舞台がアテネで開催されます。アクロポリスの丘にあるこのイロド・アティコス音楽堂がその中心になっているようです。野外という事もそうですが、遺跡の劇場で繰り広げられる舞台はどんなに幻想的で素晴らしいものなのか、一見の価値はありそうです。