こちらは天龍寺の旅行ガイドです。京都市右京区にある臨済宗の大本山嵯峨天龍寺。
JR嵯峨嵐山駅から徒歩13分のところにあります。
近くには渡月橋などの見所も多数。古都京都の文化財として、世界遺産にも登録されている寺です。
天龍寺大方丈
天龍寺の開基は足利尊氏です。夢窓疎石の開山として開かれたのが天竜寺。後醍醐天皇の菩提を弔うことが目的でした。
その歴史のなかで、天竜寺は大きなもので8回もの火災に見舞われました。
このように過酷な状況のなかで、復興を続け、明治32年には法堂、大方丈、庫裏が完成、大正13年には小方丈(書院)が再建されているです。
写真は方丈(書院)で大方丈と小方丈から成り立っています。
大方丈は天龍寺最大の建てもの。大方丈の本尊は釈迦如来坐像で、こちらは国の重要文化財に指定されています。
天龍寺多宝殿
写真の多宝殿は後醍醐天皇の尊像を祀る祠堂となっています。入母屋の屋根と調和したつくりは貴族の邸宅を思わせるようなムードがあります。
訪れた観光客も足をとめてその空気感まで堪能したくなる所です。
昭和58年、多宝殿から北の苑路には、北門開設と同時に開設された庭園「百花苑」があります。
自然の傾斜を活かした苑路があり、北門を抜けると嵯峨野の観光名所でもある竹林の道、大河内山荘、常寂光、落柿舎などへと通じています。
後嵯峨天皇陵
方丈の北側には宮内庁が管理している、後嵯峨天皇陵(=写真)と亀山天皇陵があります。
また、京都屈指の観光名所でもある天龍寺では、直営の精進料理店「篩月(しげつ)」があります。
世界遺産の史跡をゆっくりと見学したあとは四季折々の風景を眺めながら、精進料理を味わう人の姿も。
ぜひ、寺の参拝と一緒に体験したいことのひとつではないでしょうか。精進料理は鎌倉時代に禅宗の教えとともに、中国から伝えられた料理です。
ただ空腹を満たす目的で食べるのではなく、精神と自然との調和で心を自由にするために作られた料理。ぜひ、ご堪能ください。
法堂
法堂(はっとう)とは、説法堂の意味があります。住持が仏に変わって衆に説法する場所のことです。
天龍寺は特別名所、史跡に指定されているところ。
その指定範囲は前庭と方丈裏庭です。前庭は勅使門から放生池を経て、法堂に至る境内中心部をさしています。
現在はロケ地として使用することはできませんが、明治の活動大写真の時代から京都の映画ロケに使われていました。
尾上松之助主演の忠臣蔵のロケがここで行なわれていました。
勅使門
写真は勅使門です。境内の東端にあります。4脚門で寺内最古の建てものです。桃山時代に建立された、京都府の指定文化財です。
常に開いている門ではなく、勅使が訪れるときにだけ開いたことから勅使門といわれています。
基本情報
〒616-8385京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町68
TEL:075-881-1235
拝観時間:8:30 〜 17:30
入館料、庭園(曹源池・百花苑)
高校生以上:500円
小・中学生:300円
未就学児 :無料
諸堂参拝(大方丈・書院・多宝殿)は、上記料金に100円追加