インドの食事に関する旅行ガイドです。
インドの街ではいたるところで屋台や安食堂を目にし、食欲をそそる匂いで街行く人々を集めています。
そしてたくさんのバリエーションがあるインド料理。
定番料理だけでも挙げたらキリがありません。
この旅行ガイドではインドの定番料理の中でも心に残ったものを紹介します。
インドといったらまずチャイ/インド
インドの飲み物といったらまずチャイ。
紅茶を牛乳で煮出したものを砂糖で味付けした、いたってシンプルな飲み物。
一杯10円もしない値段のこの飲み物は、朝の目覚めや電車の待ち時間にほっと一息するのにもってこい。
現地の人々は早朝からチャイ屋(チャイワーラー)に集まってチャイを片手に世間話をするのが好きで、インド人とのコミュニケーションの場でもあります。
写真のカップはクリといわれる脆い陶器でできたもので、飲み終わると道端に投げ捨てるのが現地流。
雨風に当たれば土に返るのでエコですね。
どこでも食べられるターリー/インド
大皿に盛られた数種類のカレーと主食のチャパティや米。
インドのありとあらゆるところで食べられるのがこのターリー。
インドの食事はベジタリアンであることが多いのですが、このカレーもベジタリアンでした。
ベジタリアンだからコクがなかったり味が薄かったりするのかと思いきや、野菜のうまみがよく出ているうえ、ハーブとスパイスが食欲をそそり、思った以上においしかったです。
スプーンなどを使わず、素手(右手)で食べるのが現地流。
指でカレーを主食になじませたほうがスプーンで食べるよりもおいしいので、ぜひトライしてみてください。
ちなみに、付け合せとして生ものが数点提供されることがありますが、安全とは限らないので腹を壊したくないのならば遠慮すべきでしょう。
軽食の定番ドーサ/インド
インドの軽食でおすすめなのはドーサ。
インド版クレープと形容すべきこの食べ物は南インドの定番の軽食で、今やインドの多くの地域で食されています。
クレープよりもパリパリに焼かれた生地は若干の酸味がありますが、これは発酵によるもので消費期限切れというわけではありません。
注文したものはマサラ・ドーサといい、生地の中にはジャガイモのドライカレーと言いたいものが中に包まっています。
奥にあるチャツネや手前のスープ(サンバール)をお好みでつけて、熱々のうちに食べましょう。
肉が欲しくなったらタンドリーチキン/インド
インドを旅行していると、どうしても菜食が中心になりがち。時に肉が恋しくなるものです。
そんなときに手軽に食べられるのが、北インドの定番料理の一つタンドリーチキン。
複数の香辛料とヨーグルトで漬け込んだ鶏肉を、タンドリーと呼ばれる焼き釜でじっくり焼いたものです。
タンドリーチキン屋の前にはほどよくローストされた鶏肉が飾られており、焼かれている匂いとともに、視覚と嗅覚二つを刺激します。
右手でつかんで豪快に食べて味わうのが格別です。
甘みを欲したらラッシー/インド
チャイと同様に、現地の人々に愛されている飲み物がラッシー。
インドのスイーツは容赦なく甘いので、ほどほどの甘さのラッシーの存在は助かります。
作り方はいたって簡単。ヨーグルトに水、お好みで砂糖や果物を加えて撹拌するだけなのですが、棒で撹拌する手さばきは見とれてしまうものがあります。
注意点としては、ヨーグルトと水という、インドでは安全とは言えないもののみを扱う飲み物のため、お店の衛生管理をよく観察し、自分の体調に相談する必要があります。
ミックスする果物も多様ですし、濃さもさらっとしたものから、どろどろとしていてスプーンですくって食べたくなるものまで多彩。
腹に自信のある方は現地の人々のように一日一ラッシーで、自分のお気に入りのラッシーを見つけてはいかがでしょうか。