埼玉県秩父群に埼玉県立自然博物館があります。ここは3億年前にも及ぶ、まだ秩父が海だったころから現在にかけて、秩父周辺の自然について紹介していたり、恐竜や鉱石のほか岩畳を学べるコーナーなどがあります。またクマやキツネ、ハクビシンのはく製や鉱物、トンボ、クワガタなどの昆虫500点の標本を見ることができます。
館内は広くなく、だいたい1時間程度で回れます。長瀞周辺にお出かけの際は足を運んでみるのはいかがですか。
体長12mの巨大ザメ「カルカロドン・メガロドン」
埼玉県立自然の博物館の館内に入ると天井には、大きな口を開けた体長12mの巨大サメがお出迎えしてくれます。これは埼玉県菅沼で発見されたカルカロドン・メガロドンの歯化石をもとに、現代のホホジロザメを参考に復元されたものです。とても大きくて鋭くとがった歯が目を引きます。カルカロドン・メガロンは約2500~200万年前にいた巨大サメです。巨大なあごでクジラを襲って食べていたそうです。館内には歯が展示されており、一本の歯に大きさは大人の両掌手の平と同じくらい大きいです。
謎の海獣 「パレオパラドキシア」
パレオパラドキシアは約2300年~1200万年前に生きていた哺乳類動物です。パレオパラドキシアはジュゴンやマナティーに似た、頭骨でゾウのような頑丈な体の骨を持っている海獣です。いまだに多くの謎が残る生物です。埼玉県からは世界で最も多くパレオパラドキシアの化石が発見されています。全身骨格はアメリカと日本でわずか6体しか発掘されておらず、うち2体は秩父平野から産出されています。ここで見れる化石は圧巻です。
埼玉の自然を再現 8mの大ジオラマ
ここでは埼玉を代表する森林と、そこにすむ動物の姿を、高さ8メートルの大ジオラマで紹介しています。一歩足を踏み入れると、ネズミを狙う狐がいたり、イノシシ、猿などまるで森の中に入ったような臨場感が感じられるほど精巧なジオラマです。
営業時間と料金
開館時間 9:00~16:30(入館は閉館の30分前)
休館日 毎週月曜日(7、8月及び祝日は開館)
料金 一般200円 高校生・大学生100円 中学生以下無料
障がい者手帳等をお持ちの方及び付き添いのかた1名無料です。
アクセスと駐車場
住所 長瀞町長瀞1417-1
電車の場合 秩父鉄道上長瀞駅から徒歩5分
駐車場は料金無料で乗用車32台、障がい者用は2台、大型バス用2台止められるスペースがあります。また近隣に有料の民間駐車場もございます。