円山公園の旅行ガイドです。
舞妓さんが行き交う街、京都祇園にある円山公園。
そこは、なんと!京都最古の公園なんですよ。
その歴史は平安時代から。
公園なのですが、八坂神社の敷地内。八坂神社の鳥居を抜け、ずずっと奥にこの公園はあります。
車で祇園方面へ、電車なら祇園四条駅を降り立てば・・・
四条通りのつきあたり。どーんと西楼門が目に入ってきます。
おぉー!祇園に来たー!と思うそんな場所です。
八坂神社/京都府
円山公園をご紹介するのに、まずは八坂神社をご紹介せねばなりません!
祇園の花街、歌舞伎の南座、鴨川。メイン通りの四条通りはここ、八坂神社から始まっているようなもの!
それくらいに、存在感のある朱い西楼門がお出迎えしてくださるのが八坂神社。通称「祇園さん」
こちらの神社十三神をお祀りしています。
素戔嗚尊(すさのおのみこと)や妻の櫛稲田姫命(くしなだひめ)大国主命(おおくにぬしのみこと)などがお祀りされています。
大国主命といえば、そう、縁結びの神様!!!
こちら八坂神社では白兎と大国主の石像のもありお祀りされていますからぜひ、お参りくださいね。おみくじもありますよ。
広い境内、ちょっと迷子になってしまいそうなくらいです。パンフレットをいただいて、十三体の神様を探してお参りしてくださいね。
円山公園/京都府
お参りがすんだら、いよいよ円山公園です。本殿を左手に奥へ進むと円山公園入口です。
屋台が出ていることが多くにぎやかですよ。
春には、この公園内に咲き広がる桜を愛でようと、かなりの人がいらっしゃいます。特に週末や休日は覚悟した方が良いです。
それほど皆を魅了するのも納得。きれいに手入れされた公園内は・・・公園というより庭園です!
かなり広くてハイヒールなんぞでお出かけのご婦人を見かけますが、ここは歩きやすい靴の方が楽しめそうです。
あちこちに腰掛けられるベンチがあるので、休憩もできます。
中には屋台もありますが、お茶屋さんがあるのでのんびり落ち着いてお茶も飲むことができます。
あ!ごみは必ずごみ箱もしくは持ち帰りましょう。
円山公園枝垂桜/京都府
おすすめなのは、なんといっても桜の季節!
これだけの敷地内に、ソメイヨシノや八重桜様々な種類と色の桜を楽しむことができます。
なので、お花見が楽しめる期間が長いですよ。
この中でもとくに有名なのは枝垂桜です。
公園のほぼ中央にあるのがその枝垂桜。「祇園の枝垂桜」とも、「祇園の夜桜」とも称されます。
この枝垂桜、初代は残念なことに枯れてしまいましたが、初代の種子を大事に育てて植えられた二代目が今も美しい花を咲かせています。
それでも樹齢80年越えです!その大きな幹と天にのびる雄大な枝振りとは対照的に、なんと可憐な美しい花が咲くのです。
このところ、少し元気がない二代目ですが。ちゃんと三代目が育てられているということです。
祇園の枝垂桜。後世にも残していきたいですね。
円山公園坂本竜馬/京都府
円山公園の奥には、こんな銅像がありますよ。そう、坂本竜馬です。お隣には中岡慎太郎も控えていますね。
この像の周辺には小川や池があり、ベンチに腰掛けてゆっくりするのには最高のスポットです。
この辺りは、桜ももちろんですが紅葉もあるので、秋にもお勧めです。
賑やかな祇園の街の音も、車の音も聞こえない。鳥のさえずりが聞こえる心落ち着く場所です。
京都にゆかりのある、坂本竜馬と中岡慎太郎の姿を見上げながら、日本を変えたあの時代に思いを馳せてみるのも風流でいいでしょ?
円山公園都をどり/京都府
ここまで紹介しました円山公園。やっぱり印象に残るのは、桜でしょうか?
毎年多くの観光客が押し寄せるのですから、その美しさは百聞は一見にしかず。ですね。
実は、この桜の時期もうひとつおススメなのが、おとなりの祇園甲部歌舞練場で開催される 都をどり!!!
かいらし舞妓さんやはんなり芸妓さんが日頃のお稽古の成果を一般に発表する舞台です。それはそれは艶やか!ぜひ、チケットをゲットしてください。
歌舞練場内のお庭でも写真のように、桜を楽しむことができますよ。
御茶席では、芸妓・舞妓さんがお茶を点てて振る舞ってくださいます。(要予約・有料)
京都の桜。
ぽつぽつの三分咲き
ほっこりの五分咲き
満開の桜に、はらはらと散る花びら。
時期を追ってその美しさは表情を変えます。
八坂神社境内では、人々を楽しませてくれた円山公園の桜の花びらをお土産にしていますよ。それは、『神桜湯』
ちゃんと、聞いてきました。間違いなく、円山公園の桜を使っているとのこと。
中を開けると、塩漬けの桜の花。
美しい桜色です。
そして、短冊が添えられています。そこにはこんな歌が。
わが宿にちもとの桜花さかば
うゑおく人の身もさかへなむ
京都へ、おこしやす。