碓氷第三橋梁は、通称「めがね橋」という名称で呼ばれる群馬県安中市松井田町坂本にある鉄道橋で人気観光地です。信越本線(横川~軽井沢)の旧線区間、現在は観光名所アプトの道(遊歩道)にある有名な橋ですが、実際に行く前にどんな場所なのか歴史を知ると楽しさ・満足度がアップします。めがね橋観光を楽しむためのポイントを紹介します。
群馬県安中市の碓氷第三橋梁(めがね橋)への行き方
車でめがね橋へ行く方法と駐車場
車でめがね橋に行く場合、めがね橋の近くに「めがね橋駐車場」があります。トイレもあり、大型バスも駐車できるような作りになっており、自動車でのアクセスも可能です。ただし、めがね橋は人気の観光スポットであり、中山道の長い碓氷峠の中間あたりにあるトイレ付駐車場なので混雑していることもしばしばです。
電車・列車(SL)で横川駅経由でめがね橋へ行く方法
車でめがね橋へ行く場合、まず信越本線の横川駅までは高崎駅等から電車やSLで来れます。横川駅のSLの運行や時刻表などについては、「碓氷峠鉄道文化むら」の記事で詳しく紹介しています。電車で横川駅までくる場合、横川駅からめがね橋までは、徒歩かバス(一部トロッコ列車も選択肢)になります。
めがね橋まで徒歩で「アプトの道」遊歩道を歩いていく方法
横川駅からめがね橋までは「アプトの道」として遊歩道が整備されているので、車を気にせずに歩いてめがね橋にたどり着くことができます。横川駅から徒歩の場合には片道1時間から1時間半の時間がかかり、途中には「峠の湯」があります。
路線バスでめがね橋へ行く方法のバス停
車でめがね橋に行く場合には、中山道を進み、めがね橋周辺の駐車場に止める形になります。横川駅から軽井沢駅の間には路線バスが通っており、バスを使ってめがね橋へ行くこともできます。
横川駅・軽井沢駅間(めがね橋)のバスの時刻表情報はこちらから 横川駅~軽井沢駅 | ジェイアールバス関東
めがね橋の周辺の観光・紅葉
めがね橋の周辺と碓氷湖では、11月中旬からは紅葉が見頃を迎えます。ワンちゃんと散歩や、バイクでツーリングなど、いろいろな楽しみ方があります。
めがね橋は碓氷川に架かっている橋であり、その周辺には山々に木々が茂っています。横川駅からめがね橋に至る間には、「碓氷峠鉄道文化むら」があり、この碓氷峠の鉄道の歴史を学びながらレトロな電車を体験できます。碓氷川から流れ込んだ湖「碓氷湖」があり、水面にうつる大自然・紅葉の景色を楽しめます。
明治の時代、めがね橋が作られ列車が走っていた
碓氷の峻険を越えるため、ドイツのハルツ山鉄道のアプト式を採用して、横川駅から軽井沢駅の間の路線が明治24年から26年に掛けて建設されました。その勾配は1000分の66.7という国鉄最急勾配でした。昭和38年9月、速度改良のための新線完成と同時に使用廃止となり、めがね橋も列車は走らなくなりました。
碓氷第三橋梁(めがね橋)を列車が渡る、当時の貴重な映像
めがね橋は信越本線旧線とともに廃止になった構造物の中では最大のもので、優れた技術と芸術的な美しさは今なおその威容を残しており、観光の名所として人気です。
しかし、現在はめがね橋には線路は残っておらず、予備知識なくただ観光するだけでは、この場所にかつて苦難の末に技術を結集して列車が走り、時代が移り変わってきたことまでは想像が及ばないと思います。
Youtubeに当時の信越本線旧線を映した貴重な映像がありましたので、この映像を見てからめがね橋を観光することを強くお勧めします。めがね橋を列車が渡っているシーン、横川駅の当時の姿など、当時と重ねてめがね橋を訪問すると、この鉄道が現代と過去を一気につなぎ合わせるような不思議な体験ができると思います。
信越本線新線ができた後のめがね橋の歴史 現在は「アプトの道」遊歩道
その後は、信越本線の新線からめがね橋が見えるので、「特急あさま」や「特急白山」 に乗った時に眺めるのが横川駅から軽井沢駅の間の最大の醍醐味となっていました。
横川駅から軽井沢駅の間の信越本線は、長野新幹線の開業とともに平成9年9月末で廃線となり、列車からこの橋を眺めることはできなくなりました。
しかし、旧線区間は遊歩道として整備されて、橋の上をあることができるようになりました。横川駅から「アプトの道」としてたくさんのトンネルを通ってゆったり歩ける遊歩道が整備されているので、車を気にせずに歩いてめがね橋にたどり着くことができます。
めがね橋に登るのは大変?
車できて駐車場に車を止めた場合は、中山道から橋のしたの道を潜り、山の斜面の階段を昇っていきます。軽い山登りのような気持ちでめがね橋に行けます。階段は手すりがついていますが、舗装されているわけではないので歩きやすい靴がよいです。