道南の聖地と呼ばれる、渡島当別のトラピスト修道院。カトリック修道会のひとつです。
カトリックの信者ではなくても、昨今のスピリチュアルブームで、天使系のファンたちが全国から訪れている場所。
函館の市街からは離れているため、交通はやや不便だが、美しい景観は訪れた人の心を魅了します。
トラピスト修道院へ向かう杉並木
観光パンフレッドなどでも一度は見たことのある人気の風景。まっすぐに続く杉並木の道の向こうに見える建物が厳律シトー会・灯台の聖母修道院です。
このあたり一帯には独特の静けさが漂い、この場所が聖地であることを感じさせられます。
杉並木の両隣には牧草地が広がり、北海道らしいのどかな風景も楽しめます。
厳律シトー会はその名の通り厳格な戒律によって、修道士の生活が定められています。
癒しの風景のなかにも厳かな空気を感じるのはそのためでしょうか。
製法も素材も厳選、トラピストバター
杉並木の道のゆるやかな上り坂をあがってゆくと、修道院直売店があります。トラピスト修道院といえば、トラピストバターとクッキーが有名です。
トラピストバターは中世から続く、フランスのシトー会修道院の伝統製法による発酵バター。
体にやさしい食品が注目を浴びている昨今、トラピスト修道院の安全で美味しい発酵バターが再び注目を集めています。
チーズのように発酵熟成したバターは、香りが豊かで消化がよいのが特徴です。
厚切りの焼きたてトーストにトラピストのバターをたっぷり塗って食べるのがやめられないと、地元にも根強いファンがいます。
天使を感じながら、オリジナルソフトクリームを味わう
修道院直売店で夏の間、人気があるのは修道院製のソフトクリームです。
トラピストバターやクッキーは全国でも見かけ、函館市内のデパートや空港、駅の土産品売り場でも買えますが、ソフトクリームは直売店のみで味わえます。
スプーンのかわりにトラピストクッキーが一枚ついているので、散策のあとの甘味タイムにピッタリ。独特の濃厚な味わいが特徴です。
営業時間
4月〜10月9:00〜17:00
11月〜3月8:30〜16:30
トラピスト修道院
トラピスト修道院は、明治29年、フランスからジェラル・プーリエら9人の修道士たちがこの地を訪れ、日本初の男子トラピスト修道院を創設したのがはじまりです。
トラピスト修道院というのはフランスのトラップ修道院に由来します。正式名称は「厳律シトー会灯台の聖母大修道院」といいます。
現在の建物は最初の修道院が焼失したため、明治41年に建てられたもの。
今も40人ほどの修道士がこの場所で、厳しい戒律のもと「祈り」「読書」「労働」の生活を送っています。
修道士たちによって作られているのが直売所で販売されているバターやあめ、クッキー、ジャムです。
ルルドの展望台から見える函館山も美しい
修道院の見所は修道院の建物や売店だけではありません。三木
露風の詩碑や、ルルドの洞窟があります。ルルドの洞窟まではトラピストの豊かな自然を楽しみながら歩いていけます。
世界的に有名なカトリックの巡礼地にもなっているルルドのどう来る屁は、修道院の正面から徒歩で約30分。リフレッシュには最高の場所です。
基本情報
アクセスはJR函館駅から各駅停車・木古内方面行き、渡島当別駅下車、徒歩20分
車の場合、函館江差自動車道北斗茂辺地ICから約10分。
住所:北斗市三ツ石392(渡島当別)
8:00-18:00開門
駐車場有(無料)