
富士山のふもとにある「富岳風穴」は、年間を通じて平均気温約3度。真夏でも涼しい風が吹き抜ける天然の溶岩洞窟です。幻想的な内部を散策した後は、神秘の森・青木ヶ原樹海の遊歩道へ。さらに近くの「鳴沢氷穴」とセットで訪れる人も多く、それぞれに異なる魅力を楽しめます。本記事では、富岳風穴の見どころやアクセス、鳴沢氷穴との違いなど、観光に役立つ情報を詳しくご紹介します。
青木ヶ原樹海の自然と神秘を体感、近くの鳴沢氷穴との違いも解説!
山梨県富士河口湖町の名所「富岳風穴(ふがくふうけつ)」は、真夏でもひんやり涼しい洞窟として人気のスポット。富士山の噴火によって生まれた溶岩洞窟で、年間を通じて平均気温はなんと3度前後。まるで天然の冷蔵庫のような空間は、暑さを忘れさせてくれる癒しの場所です。
今回は富岳風穴と、その周辺に広がる神秘の森・青木ヶ原樹海の散策、さらに近くにある鳴沢氷穴との違いやアクセスも含めて、観光に役立つ情報をまとめてご紹介します。
富岳風穴ってどんな場所?
富岳風穴は、富士山の噴火で流れ出た溶岩が冷えて固まり、その内部に空洞ができてできた溶岩洞窟です。長さはおよそ200メートルで、内部はなだらかで歩きやすく、所要時間は約15分ほど。天井高が広く開けていて圧迫感がなく、洞窟初心者や小さなお子様でも安心して探検気分を楽しめます。
中に一歩入ると、外の暑さが嘘のように消え、3度前後という冷気に包まれます。昭和初期には天然の冷蔵庫として蚕の繭(まゆ)を保管していた歴史もあり、洞窟内にはその当時を再現した展示もあります。
ライトアップされた溶岩棚や氷柱、音の反響など、人工的な観光施設とは一味違った“自然のままの美しさ”が訪れる人を魅了します。
富岳風穴から始める青木ヶ原樹海の神秘散策
富岳風穴の周辺には、青木ヶ原樹海が広がっています。火山灰や溶岩の上に植物が根付いた、富士山特有の原生林で、苔むした岩、ねじれた樹木、木漏れ日が幻想的に差し込む森はまさに異世界。
富岳風穴を拠点に、整備された遊歩道を歩きながら、「溶岩の上に生きる自然」や、地形の変化、風の通り道などを体感できます。ガイドツアーを利用すれば、植物や火山地形の解説を受けながらより深く楽しめるでしょう。
ただし樹海の奥に無理に入るのは危険です。必ず案内看板や遊歩道に沿って行動するようにしましょう。
鳴沢氷穴との違いとセット観光に便利な距離感
富岳風穴とよくセットで語られるのが、鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)。こちらも同じく富士山の噴火でできた溶岩洞窟で、年中氷が残る神秘の空間です。
項目 | 富岳風穴 | 鳴沢氷穴 |
---|---|---|
距離 | およそ1 ~ 1.4 km、所要時間は15~30分程度なので歩ける程度 | |
洞窟の構造 | 横に広く、天井が高く歩きやすい | 縦に狭く、階段や急傾斜が多くやや冒険的 |
見どころ | 繭保管の歴史、溶岩棚、氷柱など | 天井からつらら状に垂れる氷柱、氷の池など |
どちらも所要時間15分程度で見学できるため、富士山観光の合間にセットで巡るのがおすすめ。洞窟の構造や雰囲気が大きく異なるため、両方訪れることで「富士山の地質の奥深さ」を体感できます。
アクセス・営業時間・周辺情報
こちらの情報は2025年5月時点の情報です。
- 所在地:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖青木ヶ原2068-1
- アクセス:中央道「河口湖IC」から車で約20分。富士急行バス「風穴」バス停下車すぐ
- 駐車場:無料駐車場あり(普通車・大型バス対応)
- 営業時間:季節により変動あり(例:3月中旬〜11月下旬は9:00〜17:00など)
- 料金:大人350円、小学生200円(団体割引・共通券あり)
※鳴沢氷穴の入場料も同額で、両方の洞窟をお得に回れる共通券が販売されている場合もあるため、受付で確認してみてください。
富士山の自然と涼を同時に体感できる、夏にぴったりの探検スポット
富岳風穴は、富士山の自然がつくりだした涼と神秘の空間。
夏でもひんやりとした洞窟で非日常を味わい、青木ヶ原樹海で森の癒しに包まれる。さらに、鳴沢氷穴とセットで訪れれば、洞窟ごとの違いも楽しめて知的な満足感も得られます。
富士山観光をより深く、そして涼しく楽しみたいなら、富岳風穴は外せないスポットです!