ベルギーの首都ブリュッセルにある世界で最も美しいと言われる広場「グラン・プラス」。
「グラン・プラス」への行き方
ベルギーの首都ブリュッセルにある広場「グラン・プラス」への行き方は、ブリュッセル国際空港からベルギー国鉄で市内の中央駅まで約25分。中央駅から徒歩約8分でグラン・プラスに。国鉄のブリュッセル南駅からは徒歩約25分です。市内からは地下鉄利用で中央駅まで。駅から徒歩約8分です。
ベルギー・ブリュッセルのグラン・プラスの場所とは
ヨーロッパにあるベルギーという国の首都ブリュッセルの中心部にある大広場「グラン・プラス」は、四方を15~17世紀の歴史的な建造物で囲まれています。見事なゴシック建築の市庁舎を中心に構成されたグラン・プラスの周りの建物は、その7割がギルドハウスと呼ばれる職人や商人の同業組合の集会所です。周りを大国に囲まれたブリュッセルは、常に外国の支配を受けてきました。その中で町を守ろうと対抗したのがギルドです。織物業が盛んだった町の職人たちは技術を駆使して絵画のようなタペストリーを作りました。それがヨーロッパの王侯貴族たちの間で爆発的な人気を得て、ギルドは大金を得て力をつけました。
グラン・プラスにある王の家は12世紀以降パン市場として親しまれた木造建築物で、オランダではパンの家とも呼ばれています。15世紀になりブラバント公の行政庁が置かれました。これが理由でこの建物を公の家と呼ぶようになり、16世紀にこのブラバンド公の血筋からスペイン王になるカール5世がいたことから王の家と呼ぶようになったそうです。グラン・プラスにある王の家は1985年に改築されブリュッセル市立博物館になっています。
ベルギー・ブリュッセル/グラン・プラス、ギルドハウス市庁舎
グラン・プラスにある市庁舎はブリュッセルを代表する建造物の一つです。1402年に後期フランス・ゴシック様式で立てられ、塔の高さは96mで塔の頂上には竜を打ち倒す天使ミシェル像が飾られています。ミシェルはブリュッセルの守護天使です。後に右翼と塔が加えられたため、左右は完全な対称ではないそうです。1695年にフランス軍の攻撃でグラン・プラスが焼き尽くされた際、市庁舎も焼失しましたが、わずか5年で再建されたそうです。
グラン・プラスのギルドハウスは壁に飾られた包丁や樽、手押し車などの紋章がそれぞれの職業をあらわしていて、それぞれの建物には名前が付けられています。星という名のギルドハウスは、最も古い建物で14世紀にブルュッセルがフランドルの軍隊に占拠されてしまった時、フランドル旗をブラバント公爵旗に掲げなおしたといわれているセルクラースの像が飾られています。黄金の木という名のギルドハウスは、かつてビール醸造業者のギルドとして使われていて現在はビール博物館になっています。
グラン・プラスのフラワーカーペット/ベルギー・ブリュッセル
2年に一度偶数年の8月15日前後にブリュッセルのグラン・プラス全体に色とりどりのベゴニアの花を並べた、巨大な花の絨毯が敷き詰められる「フラワーカーペット」が行われます。絨毯(フラワーカーペット)のデザインは毎回変わり長さ77m、幅24mにも及ぶそうです。花の絨毯はすべて生花を使用しているため制作は前日のお昼頃から始まり、100名余りの市民ボランティアの手によって夜には完成させるそうです。フランスの詩人ユゴーが賛嘆したことでも知られるグラン・プラスは1998年にユネスコの世界遺産に登録されています。