ポーランドの主要人物がいっぱい!ヴィエリチカ岩塩坑

ポーランドの主要人物がいっぱい!ヴィエリチカ岩塩坑

クラクフから電車で30分くらい南へ行ったところにある、世界遺産・ヴィエリチカ岩塩坑の観光ガイドです。

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岩塩の採掘は1996年で終了し、今は観光地となっていて世界中から観光客が訪れる場所となっています。お盆休みなどは岩塩坑の見学に1時間以上並びます。まず入ると、入り口から階段で地下100メートル以上、下へ降りて行きます。

キンガ姫の像/岩塩坑

キンガ姫はヴィエリチカの岩塩坑にまつわる、最も重要な人物であると思います。ヴィエリチカの岩塩坑については、このような伝説が残っています。昔、ポーランドの王は、ハンガリーの王女クネグンダと婚約しました。クネグンダは父に金銀はいらないのでお金持ちの人にも貧乏な人にも役立つものをプレゼントしてほしいとだけ頼みました。父が承諾すると、クネグンダはハンガリーの岩塩坑に出かけて行き、そこに結婚指輪を投げ込みました。そしてクラクフに嫁ぎ、しばらくしてからヴィエリチカに自分を連れていくように命じました。そして、ヴィエリチカのある場所を掘ってみると塩がたくさん出てきました。最初の岩塩のかたまりの中から、ハンガリーでクネグンダが投げ込んだ指輪が見つかりました。クネグンダは、ポーランド名ではキンガといいます。

コペルニクスの像/ヴィエリチカ岩塩坑

地動説を最初に唱えたことで有名なコペルニクスは、実はポーランドで生まれポーランドで勉強していた天文学者です。ポーランド語ではミコワイ・コペルニクといいます。トルンという町で生まれ、クラクフ大学で勉強していました。コペルニクスの像も、ワルシャワのアカデミツキの前など、他の場所にもあります。こちらの像はおかっぱのような髪型で、地球を持っています。ポーランドの偉人、要人の銅像がヴィエリチカ岩塩坑には沢山あるのですが、ポーランド名で名前が書いてあるため、それぞれの人物のポーランド名を覚えておくと楽しいと思います。

聖キンガ礼拝堂/ヴィエリチカ岩塩坑

さて、観光ガイドによく載っているヴィエリチカ岩塩坑最大の礼拝堂はこちらです。前述の、ヴィエリチカ岩塩坑最重要人物であるキンガ姫の名前をとり、聖キンガ礼拝堂と呼ばれています。祭壇からシャンデリア、床まで、全てが岩塩で出来ており、空気は清潔で、大変素晴らしい空間です。この聖キンガ礼拝堂の中に、レオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐の岩塩バージョンがあるので、是非探してみてください。マリア像も岩塩で出来ています。

ヨハネ・パウロ二世の像/ヴィエリチカ岩塩坑

聖キンガ礼拝堂の入り口付近に第264代ローマ教皇のヨハネ・パウロ二世の銅像があります。ポーランド名はカロル・ユゼフ・ヴォイティワといいます。宗教の違うもの同士の対話や世界平和などを唱えていた大変素晴らしい教皇です。ローマ教皇は代々イタリア出身の方から選ばれていたので、ポーランド出身のローマ教皇が誕生したということでポーランド人にとっては大変重要な、尊敬すべき人物となっています。ポーランドは、カトリックの方が多いこともあるのでしょうね。

カジミェシュ大王の像/ヴィエリチカ岩塩坑

カジミェシュ大王はポーランドの至る所に銅像がある、大変有名なポーランド王です。ひげが特徴的なので、是非、覚えておいてください。カジミェシュ大王がある日漁師に美味しい料理をふるまってもらったことに感動して漁師の息子と娘、双子の男女に洗礼名をつけました。名前はワルスとサワ。そして、漁師の住んでいる土地をワルシャワと名付けるよう命じました。他の銅像に比べて顔が大きいので少し怖いですが、こちらも、塩を掘って出来ています。お土産屋さんでは岩塩のかけらを買って帰りました。