佐賀県・武雄温泉とその周辺の観光ガイドです。1300年以上前から楽しまれてきた武雄温泉の上質なお湯は、お肌がつるつるになる泉質です。建物の趣が素晴らしく、しばしいにしえの武雄にタイムトリップ。温泉の他にも、大クスや山桜など、自然一杯の武雄市に出かけてみませんか?武雄市図書館も要チェックです。
武雄温泉は佐賀県武雄市に、東京駅丸の内駅舎の設計の辰野金吾の出身地
東京駅丸の内口の駅舎の設計で有名な辰野金吾は佐賀県出身で、歴史ある武雄温泉にもっと人を呼びたい、という地元の実業家の願いによって温泉施設の設計に関わることとなりました。武雄温泉にはシンボルとなる楼門があります。そこを入るといくつかの温泉があり、中でも一番奥に見える武雄温泉新館の建物は大変幻想的です。まるで大正時代当時にタイムスリップしたかのようです。武雄温泉新館も辰野金吾の設計で、古くから武雄を訪れる人々を癒してきましたが、今は浴場は使われておらず、外観は2003年に復元されました。シンボルである楼門と共に国の重要文化財に指定されています。楼門を入ってすぐのところにあった元湯に入りました。あつ湯とぬる湯という二つの浴槽があり、泉質は炭酸水素塩泉で温泉らしい温泉でした。温泉に浸かった時に見渡した浴場の雰囲気が大変素晴らしく、歴史を感じさせるものでした。それほど大きい温泉街ではありませんでしたが、温泉の質が本当に良かったので、是非また行きたいと思います。
川古のクス/佐賀県武雄市
武雄市には大きなクスノキが3本あります。その中でも最も大きい川古の大クスは、全国第五位の大きさです。全国第七位の武雄神社の大クス、全国第五十三位の塚崎の大クスと並んで巨大なクスですので是非ひと目見てみてください。高さは25mにもなっており、枝は30mほど伸びています。樹齢は3000年以上だと言われ、国の天然記念物です。「佐賀」の名前の由来は、佐賀にはクスノキが多く、そのクスノキのことを「サカノキ(栄の木)」と呼ぶことが関係しているようです。川古のクスの周辺は、公園になっていて、お店や茶屋が並んでいます。
馬場の山桜/佐賀県武雄市
武雄市の山桜の象徴として有名な馬場の山桜は、菜の花の向こうに一本、華麗な花を咲かせる樹齢120年の大木です。市の天然記念物にも指定されており、お花見の時期になると九州各地からはもちろん、全国から山桜と菜の花を見に、お花見のお客様がいらっしゃるそうです。菜の花の黄色と、山桜の淡いピンクが素晴らしいですね。見頃は3月下旬頃から4月にかけてです。枝は東西に18m、南北に13mと大変大きく立派です。是非、武雄温泉を訪れた際、季節が合えば馬場の山桜もご覧になってはいかがでしょうか。
円応寺/佐賀県武雄市
武雄市の円応寺は1519年開山の曹洞宗のお寺です。石門と桜並木が美しい円応寺も観光におすすめです。入り口には鳥居のような石門があり、そこから桜並木が始まります。アーチ型の石門は1817年に建てられたもので、市の重要文化財に指定されています。石門と一緒に色々な角度から写真を撮れるので、武雄市の素敵な場所のひとつです。見頃は、3月下旬~4月上旬です。馬場の山桜と近いので、是非お花見の季節にはどちらも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
武雄市図書館/佐賀県武雄市
武雄市図書館は2013年4月にリニューアルオープンした武雄市の図書館です。武雄市に代官山蔦屋書店ができたような感じで、スターバックスでコーヒーを飲みながら本を楽しむことができます。私が武雄市を訪れた時にホテルのロビーで私に声をかけてくださった女性の方がいました。「どこから来たの?武雄市図書館には行った?」と、武雄市民の方が観光旅行で武雄市を訪れている私たちに「是非行ってみてほしい!」とおっしゃる場所です。実はリニューアルオープンする前にニュースになっていたので、その時に初めて訪れたのですが、まだ普通の私立図書館でした。現在ではお洒落な図書館に生まれ変わっています。こんな図書館がある武雄市の市民の皆さんがうらやましいですね。