総面積800万平方メートルにも及ぶフランスのヴェルサイユ宮殿をざっくり半日で観光できるルートをご紹介。
ヴェルサイユ宮殿正面/フランス
ヴェルサイユ宮殿はあまりにも広大、まるで一つの街のようなものです。
こちらの写真もヴェルサイユ宮殿のほんの一部。
事前にどこを巡るか決めて計画的に観光をしないと遭難してしまいます。
まる一日ヴェルサイユ宮殿観光に充てる時間がなくても大丈夫、要所要所のみであれば半日程度で観光することができますよ。
今回のルートは宮殿→庭園→プチ・トリアノン→王妃の庭園を巡っています。
宮殿から王妃の庭園まで、天気が良ければ散策がてら徒歩で行くのもいいでしょう。
体力に自信がなければ、各種乗り物を利用することをお勧めします。
ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂/フランス
ヴェルサイユ宮殿に入ってまず見られるのは王室礼拝堂。
かの有名なルイ16世とマリー・アントワネットが結婚式をしたところであり、毎朝ミサが開催された宮殿内で一番神聖なところです。
白亜の空間は息を飲む美しさ。吹き抜けになっていて国王など偉い人は2階から参列していたそうです。
残念ながら中に入ることはできないので入口から見学をします。
観光客が集中して近くで見学するには時間がかかりますが必見の価値ありですよ。
ヴェルサイユ宮殿鏡の回廊/フランス
王室礼拝堂以降も豪華で美しい部屋が続き驚きの連続ではありますが、最大の見どころは鏡の回廊。
回廊とはいうものの、とても広く当時は舞踏会が開かれていたとか。
鏡は超貴重品であったため、357枚も鏡を張り巡らせたこの回廊は当時の人の度肝を抜いたようです。
鏡が反射する分部屋は明るく、天井に張り巡らせられた絵画もあわせてみるとその豪華さにぽかんとしてしまいますよ。
第一次世界大戦の終了を告げるヴェルサイユ条約が調印されたのもこちらだそうです。
ヴェルサイユ宮殿庭園/フランス
宮殿の見学を終えたら庭園へ。
100万平方メートル以上の広大な敷地なので気軽に足を踏み出すと迷子になりかねません。
庭園内にはプチ・トランという乗り物がありますが、行列になっていてすぐに乗れないこともあるので注意が必要。
庭園内にはなんと運河もあります。
元々水が流れていたわけではなく、遠く離れたセーヌ川からわざわざ水をひいてまで作成するほどの大規模工事だったようです。
王様の発想力って庶民には及ばないほどすごいものですね。
プチ・トリアノン/フランス
宮殿から徒歩で30分ほど庭園を歩いていくと現れるのがプチ・トリアノン。
しきたりだらけの宮廷生活に嫌気がさしたマリー・アントワネットが暮らしていた離宮です。
宮殿の豪華絢爛さと比べると驚くほど小規模で可愛らしい装飾の家具が盛りだくさん。
「パンがなければケーキを食べればいいのに」的なイメージとはだいぶ異なります。
旦那であるルイ16世ですらこちらには簡単に出入りできなかったらしく、まさに彼女の小さなお城ですね。
宮殿から離れている分観光客も少なくのんびり観光できますよ。
王妃の庭園/フランス
プチ・トリアノンからさらに進むと王妃の庭園につきます。
こちらはマリー・アントワネットの庭園なのですが、宮廷に嫌気がさした彼女が作らせたのは田舎風の村。
庭園の中に村を作るという発想、さすがは王族です。
実際に庭園を巡ってみると小さいノルマンディー風の建物が並んでおりまさに村です。
当時はエキストラ農民までいたというから、ちょっとしたテーマパークのようですね。
宮殿とは別の意味の豪華さに唖然とします。
さて、ここまで歩いてきたからには当然戻らなければなりません。
帰りの体力もしっかり残しながら観光を楽しみましょう。