函館上湯のトラピスチヌ修道院の観光ガイド
函館上湯の川にあるトラピスチヌ修道院。明治31年、フランスから派遣された8人の修道女によって建てられた日本初の女子修道院でもあります。函館市内にあること、函館空港に近いことから立ち寄りやすく、観光客も多いところです。
入り口に立つ、聖ミカエル
厳律シトー会天使園トラピスチヌ修道院へ到着して、門をくぐると真っ先に出会うのがこちら「聖ミカエル像」です。カトリックの信者に限らず、昨今のスピリチュアルブームで、天使系のファンたちが全国から訪れている場所。観光客だけではなく、マリア像や聖堂など、心癒される風景のなかを静かに内観する目的で訪れている人たちの姿もみられます。修道院の敷地内は独特な静けさが漂う聖なる場所です。
旅人の心を癒す「旅人の聖堂」
門をくぐって、聖ミカエル像を通り過ぎたところ左側にあるのが「旅人の聖堂」です。女子修道院の聖堂は一般見学ができません。観光客がお祈りできる聖堂がこちらとなります。十二角形の建物で、美しい歌声が聴こえるなか、静かに祈ったり瞑想したりする人たちの姿も。小さな聖堂ですが、心静かに癒される場所として、地元の人たちにも愛されているのです。
司祭館と聖堂
厳律シトー会系のトラピスチヌ修道院では修道院という囲いの中で、今でも60名の修道女たちが、厳しい規律を守り、祈りと労働の生活をしています。祈りを通して、神々と人々に奉仕と献身を続ける生活は毎朝3時半に起床し、夜は7時45分に就床。自給自足が原則のため、農作業、牧草の収穫、お菓子工場でのバター飴やマダレナケーキを作っています。また、天使のペンダントやカードなどの手工芸品の制作も修道女達の手でひとつひとつ丁寧に作られているのです。
女子修道院とマリア像
修道女たちの労働によって作られたお菓子や手工芸品は天使園の売店にて販売されています。秋の収穫シーズンには採れたてのじゃがいもなど収穫物が並ぶことも。隣接の資料館では修道院の歴史や修道女達の生活を伝える資料が展示されています。写真は慈しみの聖母マリアです。フランスから昭和11年に送られた聖テレジアの像、修道女のシンボルといわれるジャンヌダルクの像もあります。
ルルドの洞窟
こちらは南フランスのルルドの洞窟に似せて作られたルルドの聖母です。聖母マリアを見上げてひざまづいているのが少女ベルナベッタ。聖母マリアのお告げにより泉を掘り当て、その泉が多くの人の怪我や病気を癒したことから、巡礼者が集まるようになったというエピソードがあります。
住所/函館市上湯の川346
電話/午前8時10分〜午後5時(冬期間午前8時20分〜午後
4時30分
休日/水曜日(冬期日曜)
入場無料
駐車場有(市営)