タイのバンコクから、ラオスのビエンチャンへ寝台列車で行く旅行ガイドです。
日本からビエンチャンへ行くにはタイ航空でバンコク経由、ベトナム航空でベトナム経由、またエアアジアでクアラルンプール経由などいくつかの行き方がありますが、今回ご紹介するのはタイ・ラオス友好橋を通る鉄道を使ってバンコクからビエンチャンまで寝台列車で行く旅です。
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フワランポーンからの列車/バンコク
ラオスの首都ビエンチャンは隣国タイ王国とはメコン川で国境を隔てています。
1994年4月に開通したタイ=ラオス友好橋を渡って国境を越えるバスも運行されていますが、今回は2008年7月に竣工し、2009年3月から定期旅客列車の運行が始まった、友好橋を通る鉄道を使ってバンコクからビエンチャンまで寝台列車で行ってみることにしました。
まずはフアランポーン駅(バンコク駅)まで行きチケットを買います。
今回は当日でもチケットは買えましたが、シーズンによってはすぐに満席になってしまうこともあるみたいなので事前に買っておいた方がいいようです。
金額は500~600バーツほど。上の段の方がやや狭いため金額も安くなっています。
寝台列車の車内/バンコク・タイ
20:00フアランポーン発の寝台列車に乗り込みました。寝台車に乗るのは初めてだったので、かなりドキドキしながら乗り込みました。
今回乗った車両は半分以上が白人のバックパッカーでした。列車内は結構狭いです。
日本人はまだいいのですが体の大きな欧米人にはかなり狭いらしく、あちらこちらから足がはみ出していました。
まずは、タイの国境の町、ノンカーイまで行き、そこから出国手続きをしてメコン川にかかるタイ=ラオス友好橋を渡り、ラオス入りをします。
バンコクからノンカーイまでは、約13時間の列車の旅の始まりです。
列車はエアコンなしの2等車でしたが、扇風機が回っていて思ったよりかなり寒かったです。
乗車の際には上着を1枚余分に持って行った方がいいかもしれません。
ノンカーイ駅で出国手続き/ノンカーイ
夜が明け、翌朝9:00 タイ東北部の町ノンカーイに到着しました。このノンカーイがメコン川を隔ててビエンチャンと国境を接している町です。
ノンカーイで列車を降り、出国手続きをします。
ノンカーイでは時間があったので通りまで出てみましたが、ノンカーイ駅前は、右を見ても左を見ても、ただまっすぐの道があるだけでした。
ここで出国手続きを済ませたあと、友好橋を毎日2便運行する定期運行ローカル列車に乗りかえラオス入りします。
定期旅客列車内/タイ・ラオス国境
車内は圧倒的に白人バックパッカーが多かったです。みんな車外の景色を取るのに夢中のようでした。
列車は友好橋を通りラオス・ビエンチャンへと向かいます。この橋は道路に線路があるので、まるで路面電車に乗っているような感じです。
それもそのはず、列車が通る時刻以外は普通に車も走っているんだそうです。
窓の景色を見ながらのんびりと列車に揺られる。さっきまでとの寝台列車とはまた違って、このローカル列車も旅の雰囲気は抜群です。
タイ=ラオス友好橋/ラオス
さっきまで、橋に掲げられている国旗がタイの国旗だったのに、ラオスの国旗に変わりました。どうやらラオスに入ったようです。
窓の外にはのどかな風景が広がっていました。ほどなくして列車は駅に到着しました。バンコクを出てから約14時間。
長いようですが寝台列車に揺られている時間が長いのでそんなに長かったようには感じませんでした。
疲れもありません。個人的には「バスよりずっと楽かも」という感じです。
車窓からの風景も楽しめるし、陸路で国境を超えるというワクワク感もあるし、何よりも「旅をしている!」という実感は列車が一番あるのではないでしょうか?
ビエンチャン旅行を考えている方、列車での旅も選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか?